最近冬だ。冬と言えば槇原敬之だ。
そう思ってプレイリスト、マイベストオブ槇原敬之を作った。
『冬が始まるよ』『北風』『雪に願いを』・・・
できあがったそれを早速MP3プレイヤーで聞きながら、
駅から学校への道のりを歩いていった。
しばらく歩いたところで、歩道にたくさんの羽毛が落ちているのに気づいた。
薄い灰色がかったふわふわした羽毛が、降り始めの雪みたいに積もっている。
マッキーは「道路に落ちている羽は天使の羽」って言うけど、
どうもこれは違うみたい。ところどころにべったり血のついた羽がある。
どうしたことかとしばらく羽まみれの歩道を歩いていくと、とりわけたくさんの羽で埋め尽くされている箇所があった。そこには2羽のカラスがいた。黒いクチバシがひそひそと話をしているように見えた。
それが無性に恐ろしくてぞうっとしてしまう。だけど眼が離せなかった。
そのうち彼らは自分たちの体ほどもある、例の羽毛と同じ色の物体をくわえて、どこかへ運んでいった。
運ばれていた物体のもったりしたおなかが妙に眼に焼きついてしまった。
カーネル・サンダースがサンタ帽をかぶっていた。
浮かれやがって。
伊丹十三の「するめ」って話を読む。面白かった。
夜中の大通りでバイク事故にあった人の死体が
次々に後続車にひかれて、ぺっちゃんこになる。
それがするめみたいだっていう話。
人が死んだって言うと、ご愁傷様とか残念ながらとかご不幸だとか言って
馬鹿丁寧な扱いをしなくちゃいけないものだ。それをこの話の登場人物たちは、
「え、あたしの車も踏んじゃったの?あらやだわあ」
みたいに蛙の死骸や道端のうんこと同レベルの扱いをするところが面白い。